ある日突然38℃以上の高熱が出て、風邪かと思ったら、喉がものすごく痛いという経験はありませんか?
これは、扁桃腺の可能性があります。
今回は体験談をもとに、扁桃腺と風邪の違いを解説します。
風邪に似た症状
主な症状はこんな感じです。
- 高熱(38℃以上)
- 頭痛
- 強い喉の痛み
- 身体のだるさ
- 寒気
ある日、身体がだるく、急に高熱が出るので、風邪なのかインフル、コロナなのか分からなく、不安になります。
それに加えて、寒気や頭痛もひどいのが特徴で、風邪の時よりも喉が痛いのが特徴です。
風邪薬を飲むと、頭痛もなくなり、熱も下がるので、インフルではないことがわかります。しかし、薬の効果が切れると再び高熱がでます。
扁桃とは
扁桃腺とは、舌の付け根の両側にあるこぶのようなリンパ組織。
ウィルスや細菌などの病原菌から体を守る免疫の役割を果たしています。
扁桃腺が腫れる原因
扁桃が腫れる原因は「細菌」によるものです。
空気中の病原菌は、鼻やのど、扁桃腺に付着することがほとんどで、扁桃腺に付着した病原菌が増殖すると炎症を起こします。
- 病原菌が増殖する原因
- 風邪や疲労
- ストレスによる免疫力低下
- のどの乾燥
- 急激な気温の変化
主に子供に多い
扁桃炎は小さな子供から30代くらいまでの若い年齢層に多い病気です。
体の抵抗力(免疫力)をつくり、鼻や口から細菌が気管や肺へ侵入するのを防ぐため、喉にはいくつかのリンパ組織のかたまりがあります。
どうやって治すの
抗生剤の投与が一般で、症状を和らげるための解熱・鎮痛剤や消炎剤、うがい薬などの処方を行います。
約1週間程度で改善していきます。
改善されなければ、点滴による抗生剤投与もあります。
家での対処法
症状がある時は、家での体調管理が大切です。
- 部屋の加湿
- 水分補給
- マスク着用
- 栄養のある食事
喉の痛みが強いため、喉の保湿をします。
マスクなどを着用し、加湿器で部屋の湿度を上げることで、喉の痛みの悪化を予防できます。
また免疫機能の衰えにより感染しているため、栄養のある食事を心がけましょう。
病院は何科を受診
扁桃腺で病院へ行く時は
- 耳鼻咽喉科
- 内科
になります。
耳鼻咽喉科がよさそうではありますが、内科で全然問題ありません。
学校や会社は休むのか
扁桃腺が腫れるのは細菌やウイルスが原因であり、学校や会社を休まなければいけないということはありません。
しかし、仕事や学校に行く場合は、マスクを着用して、細菌やウイルスをばらまかない様にしましょう。
また、激しい運動や、ストレスなどがかかる行動は避けて、早めに帰宅して体を休めましょう。
扁桃の病気
このようなものがあります。
- 咽頭炎
- 急性扁桃炎
- 慢性扁桃炎
- 扁桃肥大
①咽頭炎
のどの粘膜にウイルスや細菌が付着することによって感染し、炎症が起きた状態のこと。
咽頭炎の炎症がひどくなると、のどが化膿して扁桃腺に白い斑点が付着し、扁桃炎を引き起こす場合があるので十分注意が必要です。
②急性扁桃炎
扁桃炎は初期症状が風邪に似ているため、悪化するまで気づかないことがほとんどです。38~40度近くの高熱を伴い、のどが痛み、赤く腫れて食べ物や飲み物、さらには唾液まで飲み込めなくほど辛くなる場合もあります
扁桃には白い斑点の膿が付着し、それが広がって全体が白く覆われます。その他の症状としては、高熱による頭痛や関節痛、悪寒。
③慢性扁桃炎
高熱や食べ物や唾液を飲み込むのが辛いほどのどが痛む扁桃炎は急性のもので、これを1年に4回以上繰り返すと慢性扁桃炎と呼ばれます。慢性扁桃炎は、高熱は出ませんが微熱や倦怠感を感じ、のどの痛みも異物感がある程度です。
④扁桃肥大
扁桃が大きいだけでは、手術する必要はありませんが、いびきの原因や、睡眠時の無呼吸の原因になります。
しかし、繰り返し扁桃が腫れ、熱が出たり、呼吸が苦しくなることがあれば、手術をする必要があります。
まとめ
扁桃腺は風邪と症状が似ているだけに、発見が遅くなる人が多いです。
ツバを飲み込むだけで、ものすごい痛みがあるのが特徴です。
のどのに強い痛みを感じ、高熱があれば、扁桃腺を疑い、専門医で受診することをおすすめします。