不整脈は3種類ある【自分の脈拍数知ってますか?】

心臓は全身に血液を送り出す、ポンプの役割をもってます。
これは心臓が収縮すること(拍動)により、血液を全身に送り出します。

拍動によって生じた圧力が動脈に伝わって、動脈が拍動することを「脈拍」といい、この回数のことを「脈拍数」と呼びます。

脈拍は一定であることが望ましく、脈拍の乱れを「不整脈」といいます。

心拍数=心臓が拍動した数

不整脈


不整脈とは、心臓のリズム(脈拍)が乱れ、脈の打ち方が一定でないことをいいます。

不整脈は大きく3種類

・頻脈(脈が速くなる)
・徐脈(脈が遅くなる)
・期外収縮(脈が飛ぶ)

不整脈が起きる原因

心臓では電気が作られて、心臓全体を電導し、筋肉が収縮して動きます。

この過程で、何らかの問題が起こることによって、心臓が規則正しく動かなくなってしまいます。

①加齢
②ストレス
③疲労
④睡眠不足

不整脈の原因は人によってさまざまです。
しかし、加齢による発症が多く、中年の人であれば、毎日1〜2個は不整脈が見つかります。

不整脈による症状

・頻脈(脈が速くなる)の場合
→脈が速くなると、ドキドキと動悸がし、さらに脈が速くなると心臓が十分な血液を送り出せなくなり、吐き気や冷や汗を伴うことがあります。

動悸
吐き気
冷や汗

・徐脈(脈が遅くなる)の場合
→脈が遅くなると、脈が途切れることがあり、めまいや、息切れ、ひどいくなると意識を失い倒れることもあります。

めまい
意識がなくなる
息切れ

・期外収縮(脈が飛ぶ)の場合
→ 期外収縮は症状のない場合が多いのですが、症状の出る場合は、脈の飛ぶ感じや、胸部の不快感、きゅっとする胸の痛みとして感じます。これは一瞬または数十秒以内でおさまるのが特徴です。

胸部の不快感
きゅっとする胸の痛み

不整脈が引き起こす病気

不整脈は大きな病気を引き起こすことがあります。

不整脈で、脈拍が乱れることで、血栓ができます。
その血栓が血管に詰まると、脳梗塞や心筋梗塞など、大きな病気を引き起こします。

脈拍の正常値

≫健康な成人の場合
1分間に約50~100回(安静時)

病気と疑われる脈拍数の基準は1分間に120以上になった時です。

脈拍の測り方


1、指3本(人差し指、中指、薬指)を揃え、もう片方の手首の内側に当てます。

※人によって血管の位置が違うので、脈が触れる場所を探すようにしてください。

2、1分間計測して、脈拍数やリズムを確かめる。

※慣れてきたら、10秒程でよいそうです。
10秒で10回であれば、×6が1分間の脈拍数になります。

脈拍は緊張したりすると速くなり、リラックスしている時は遅くなります。

治療法

抗不整脈薬

症状によって使う薬が異なる
脈拍が不規則になる期外収縮や心房細動などは、抗不整脈薬で電気刺激をコントロールするのが第一選択となります。
抗不整脈薬にはⅠ群~Ⅳ群まであり、どの薬を使用するかは不整脈のタイプによって異なります。効き目が弱くても副作用の少ないものから始めます。

▼期外収縮

一時的なものであれば、そのまま様子を見ますが、症状が強い場合はⅠ群またはⅡ群の薬を使用します。

▼心房細動

血栓を作り、脳梗塞などを引き起こすおそれがあるため、抗不整脈薬で不整脈を徹底的にコントロールすることが必要です。

抗不整脈薬には大きく予防効果のある薬と抑制効果のある薬の2タイプがあり、それらはさらに4つの群(Ⅰ群~Ⅳ群)に分けられます。

心房細動の予防にはI群の薬を、心房の興奮を抑え心房細動を抑えるにはⅡ群もしくはⅣ群を使用します。Ⅲ群は乱れた心拍のリズムを正常化する薬で、比較的重症の不整脈で用います。

抗不整脈薬の種類

Ⅰ群 電気刺激に働きかける
洞結節で発生した電気刺激が心臓の筋肉(心筋)に伝わるまでの速度を遅らせ、頻脈性不整脈を改善します。

Ⅱ群 交換神経を抑える
運動や精神的な理由からくる不整脈を改善するために、β遮断薬を使用し、交換神経の働きを抑え、心筋の興奮を鎮めます。

Ⅲ群 カリウムイオンに働く薬で作用が強い
心筋細胞にはカリウムイオンの入口があります。この入り口を遮断し心筋細胞にカリウムイオンが流入するのを抑えて不整脈を防ぎます。

Ⅳ群 血管や洞結節に働きかけるカルシウム拮抗薬
洞結節や房室結節の細胞に作用し、心房で起こる不整脈に使用します。心筋細胞にはカルシウムイオンの入口があります。この入り口を遮断し心筋細胞にカルシウムイオンが流入するのを妨げ、心筋の興奮を抑えます。

カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)

原因を高周波で焼く
不整脈の発生源を焼き、電気刺激の異常発生を抑える治療で、通常は心臓電気生理検査と一緒に行うのが一般的です。

電極のついたカテーテルという細い管を足の付け根から挿入して心臓に到達させ、電気刺激が異常発生している部位を調べます。

発生源を特定したら、カテーテルの先を問題のある場所に密着させて約500kHzの高周波の電流を流し、問題の発生源を焼きます。通電する時間は30秒~2分間です。この治療によって電気刺激の異常発生がなくなるので、根治が期待できます。心臓のほんの一部だけを焼くので、心機能自体に問題が出ることはありません。

この方法が適応とならない場合は、植込み型除細動器(ICD)やペースメーカーなどの治療が行われます。

植え込み型除細動器(ICD)

ICDとは心臓に電気ショック(除細動)を与える装置で、電池とICを含む本体とリード線で構成されたシステムを体に埋めて使います。
頻脈性不整脈が起きると、体内に埋め込んだICDが異常を感知し、心臓に繰り返し電気刺激を与えることで拍動を正常に戻します。
カテーテルアブレーションではコントロールが難しい場合に有効な治療法です。

〈埋め込み〉
ICDの埋め込みは、ペースメーカーの埋め込み方とほぼ一緒です。
まず鎖骨下の皮膚を切開し、ICDを入れるポケットを作ります。
その後、リードを鎖骨下静脈から挿入し、人工的に心室細動を起こし、リードの位置やICDの作動確認をします。
先端の電極を心臓に固定後本体とICDをつなぎ、最後に皮膚を縫合します。

メイズ手術

心房を縮小し不規則な電気刺激を遮断
心房の壁を切除して電気刺激をコントロールし、心房の痙攣(心房細動)を抑える外科手術がメイズ(Maze)手術です。
主に心房細動に対して行われ、心臓弁膜症の僧帽弁手術(弁形成術や弁置換術)と併せて行うことも少なくありません。

手術では心房細動の原因になっている心房の壁を切除して縫合し、その後、組織を冷凍したり高周波を当てたりして焼きます。

まとめ

脈拍数は人によって個人差があります。

しかし、加齢や生活習慣により、不整脈が現れることがあり、重大な病気を引き起こすこともあります。

普段の自分の脈の状態を知っておくことで、病気の早期発見、予防に繋がります。

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